糖尿病

1999年7月11日更新。

 糖尿病は、インスリン作用の不足により慢性の高血糖をきたし、それが持続すると特有の合併症を生じるものです。その合併症には、腎症、網膜症、神経障害、動脈硬化による障害があります。

 糖尿病は、インスリン依存型(IDDM)とインスリン非依存型(NIDDM)に大きく分けられます。最近の糖尿病患者の増加はNIDDMの増加によるものです。肥満や過食、運動不足などのライフスタイルの変化が関係しているといわれています。

 糖尿病において高血糖に基づく症状としては、口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労感などがあります。

 糖尿病が疑われる場合、まず血糖値を測定します。空腹時血糖で140mg/dl以上随時血糖で200mg/dl以上ならば糖尿病と診断されます。この基準を満たさない場合は、75g経口ブドウ糖負荷試験を行って判定します。

 糖尿病治療の目標は、将来起こりうる合併症、あるいは既に存在する合併症の進展の阻止・遅延にあります。そのために血糖をコントロールします。


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